車輪の国、向日葵の少女 「法月編」 感想

今朝、法月編を終えました。

あまりにも盛り上がってしまい、止め時を見失って気付いたら朝でした。

あるあるです。

お気に入りのBGM。この焦燥感とどこか悲しみが漂ってる感がいいです。

 

感想なんですけど、これ本編より好きかもしれない・・・。

法月のおっちゃんかっこよすぎでしょww 

本編で冷徹な指導者として描かれていただけに、その内面にある心情がとても気になっていたんですが、「法月」になるまでにどんな過程があり、どんな挫折と苦悩があったのか物凄いボリュームで描かれていました。

 

当初、法月アリィに向けて「あなたのような人間を、捻り潰してやるためです。」

志していた若き日の法月、阿久津将臣でしたが

みぃなの命を救うために己の信念を曲げ、憎むべき敵に服従する道を選んだ。

自分の信念を捨ててまでも、みぃなの生存を願いました。

彼は、なにより最愛の人を失うことに耐えられなかったという自分の弱さを恥じていましたが、これは当然の行動かなーと思います。仮に助かっても死より辛い収容所へ送られてしまう。それがわかっていても生きていて欲しかったというのはとても共感できます。

 

自分の力のみで強く生きてきた彼は最後に自身の弱さで「諦め」を知り、本編のような冷徹な指導者になっていったということでした。

そして屈服した自分を見据える赤ん坊の健(賢一)に向けて

「では、お前がやってみろ」「愚かな父を打ち負かしてみるがいい」

↑ここらへんが本編、賢一の活躍につながっていますね。

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どうにもならないからこそ、やるせない気持ちでいっぱいです。

三郎やみぃなの意思を尊重して取引を拒めば良かったんですかね?それで山越えしたら確実にみぃなは死んでしまうし・・・。

自分の意志・理想を貫き通して志半ばで死ぬのがいいのか、豚のように飼いならされながら醜く生きることに固執し逆転のチャンスを待つのがいいのか。最悪の2択を迫られた時ってほんとどうすればいいんだろう。

 

その後、みぃなの担当になれるだけの地位についても、ずっと向き合えなかった。

どうもそのツケが↓法月編ラストシーンに回ってきたように思いました。

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収容所撤去における罪人の抹殺計画の実行で「もう時間がないということ」

賢一に負けたことで若き日に抱いていた気持ちを思い出してみぃなを助けにいくんですけど、そこで待ち構えていた怨敵・法月アリィ(老)の登場なんすよね・・・。

阿久津の心にずっとつきまとってきた悪魔みたいな人。

冷徹漢の一面だけじゃない、若き日の法月将臣を知ったからこそ燃える展開でした。

 

でまた、賢一と電話してる時の会話も泣かせますね;;

「まさか、お困りですか?」と非道を尽くした自分に優しさを見せる賢一

このときの法月のおっちゃんに去来したであろう感情を考えると泣けます。

そして父親としてのそれを見せないように注意をはらって言った

「母親に会わせてやる、必ずな」の一言。

ここのやりとり超感動したんですけど、自分の気持ちを的確に表現する言葉が

見つからないwなんか悔しい! とにかく言葉で言い表せない感動がありました。

 

法月将臣ではない阿久津将臣の姿がそこにありました。

結果論ですけど、高等人になってから法月将臣として恥を捨てて最低でもいいからもっと早くに自分の弱さと決別してみぃなと向き合っていれば、まだやり直しがきいたのかもしれないと思うと切ないですね・・・。

 

余談ですが、法月のおっちゃんはCG的にてっきり50才くらいかと思ってたんですけど「中年」という表現と当時18歳くらいだと仮定、赤ん坊の賢一の年齢から逆算して30後半か40才くらいなんでしょうかね。老け込んでいるように見えるのは心労のせいでしょうか。

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